Newton (ニュートン) 2011年 09月号 [雑誌]

創刊30周年記念企画、第1弾は宇宙の「宇」空間的な広がりを特集しましたが後編 本号第2弾は宇宙の「宙」時間的な広がりをテーマに、宇宙創生から超未来（宇宙の終り）までと題してP24〜P77に渡って取り上げていました。プロローグ〜PART1 宇宙の誕生〜PART2 天体の誕生〜PART3 宇宙の未来〜PART4 発展編従来の1948年に発表されたビッグバン理論から1965年の宇宙背景放射の観測と、宇宙はある1点から膨張しつづけているという宇宙論に現在も変わりはないのですが、発展編でダークエネルギーの質量しだいで収縮へ向かう可能性もあるというビッグクランチ理論（宇宙が再び一点に潰れる）と、このまま膨張の加速が止ならないとするビッグリップ理論が宇宙研究の最前線だと結んでいました。素粒子から陽子 中性子の誕生、原子の誕生、恒星の誕生、死、ブラックホールの誕生などページ半分以上をフォトに使いとても分かり易く詳解されています。旧来の説と一方向へ進む時間と宇宙の大意をつかむのには良いです。他には以下のものが面白かったです。・個性豊なアリの世界アリも様々な種類があると思いますが、単に昆虫の蟻を特集。アリの体を徹底解剖ということでイラストで大きく各部を紹介。等・風力発電風を電力に変える仕組み、世界で導入が極めて遅れている日本と各国の比較など。・被曝でDNAはどう傷つくのか細胞にあたえる放射能の影響。等2011年9月号付録は「大宇宙キーワードBOOK」宇宙用語集です。イラストも交えて30ページの小冊子でした。