美しき女戦士 (ハーレクイン文庫)

父親の反逆罪の罪で領地と名誉を失った騎士とその領土を14歳から守り務めてきたヒロイン領土返還の命を受けたヒーローはいきなり奇襲を駆け領土を支配する。領主となったヒーローは命令によりヒロインと無理やり結婚することに。意に添わぬ結婚にヒロインは限界まで抵抗するが、ヒーローと側近達の策略に負け、領民の為と、結婚に同意する。序盤からヒロインの負けず嫌いの性格が十二分に発揮されて、愉快でしたね。ヒーローも負けじと頑張りますが、まさに力と力のぶつかり合い。責任感強く頭脳明晰で勇気ある美女にヒーローは、最初からメロメロでしたが、なんとなくヒロインを茶化して楽しんでいるように見えましたね。余裕といった感じで余り好感持てなかったのですが。ストーリーが進むに連れてヒーローの暗い過去、ヒロインへの敬意ある想いに結構惹かれてしまいました。そしてヒロインの気持を誤解した時のヒーローの無念さに結構同情してしまいました。悲運に見舞われたヒーローですが、最後までヒロインの為に尽くそうとする姿が良かったですね。最初からヒーローはヒロインに思いを告げていたのですが、気づかないヒロインにちょっとがっかり・・・。ヒロインが少し子供っぽい気がしました・・・。前作品は呼んでいなかったのですが、ヒーローの過去やその身内のことが簡潔に述べてあるのでこれだけでも大丈夫だと思います。